葬儀に参列した際、何かと慌ててしまう『焼香』。
前の人のやり方を真似て、何とか乗り切った方も多いのではないでしょうか?
『焼香』には意味や作法があり、大切な人を丁寧に送り出すためにも、『焼香』を慌てず、悩まずに行いたいものです。
また、日本の葬儀の8割以上は仏式(仏教)であり、宗派も異なります。
そして、宗派ごとに『焼香』の回数が違うのです。
そこでこの記事では、葬儀マナーとして、宗派ごとの『焼香』回数や作法など、『焼香』について紹介していきます。
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仏教宗派ごとの焼香回数と作法|押しを頂く?頂かない?葬儀マナーとして宗派ごとの焼香マナーを徹底解説
『焼香』の作法は、宗派によって異なります。
回数
作法
そして、宗派ごとにそれぞれの考え方があり、意味合いも違ってくるのです。
また、『焼香』の回数は、
1~3回
と決まっており、それ以上の回数を行うことはありません。
焼香作法・『押しを頂く』とは?
]
『焼香の際は押しを頂いて』
をいう説明を、葬儀の際に聞いたことがあるでしょうか?
『焼香』の説明を受ける時、
回数
押しを頂く
という、2つの項目があります。
その中の『押しを頂く』とは、摘まんだ『抹香(まっこう)』を、額の高さまで掲げることです。
『押しを頂く』意味は、物を目よりも高く捧げて持つこと。
そのため、故人に対して祈りを抹香に込めるために、『押しを頂く』と言われています。
宗派ごとの焼香回数
『焼香』の作法は、宗派によって異なります。
焼香の回数
押しを頂く、頂かない
様々な宗派があり、宗派ごとに『焼香』回数は異なりますが、
1~3回
が、抹香をくべる回数になります。
そこで、宗派ごとの『焼香』回数を解説します。
なお、地域や寺ごとによって若干異なりますので、ご了承下さい。
真言宗
天台宗
曹洞宗
日蓮宗
臨済宗
浄土宗
浄土真宗(大谷派)
浄土真宗(本願寺派)
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宗派ごとの焼香回数と作法|真言宗の場合
【真言宗】
回数 ⇨ 3回
押し ⇨ 押し頂く(3回)
宗派ごとの焼香回数と作法|天台宗の場合
【天台宗】
回数 ⇨ 1回
押し ⇨ 押し頂く(1回)
宗派ごとの焼香回数と作法|曹洞宗の場合
【曹洞宗】
回数 ⇨ 2回
押し ⇨ 押し頂く(最初の1回目だけ)
宗派ごとの焼香回数と作法|日蓮宗の場合
【日蓮宗】
回数 ⇨ 1回(1~3回)
押し ⇨ 押し頂く
宗派ごとの焼香回数と作法|臨済宗の場合
【臨済宗】
回数 ⇨ 2回
押し ⇨ 押し頂く(最初の1回目だけ)
宗派ごとの焼香回数と作法|浄土宗の場合
【浄土宗】
回数 ⇨ 1回(もしくは2回)
押し ⇨ 押し頂く
宗派ごとの焼香回数と作法|浄土真宗(大谷派)の場合
【浄土真宗(大谷派)】
回数 ⇨ 2回
押し ⇨ 押し頂かない
宗派ごとの焼香回数と作法|浄土真宗(本願寺派)の場合
【浄土真宗(本願寺派)】
回数 ⇨ 1回
押し ⇨ 押し頂かない
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なぜ宗派によって焼香回数や作法が違うのか?
『焼香』の回数や作法には、宗派ごとの考えがあります。
全てのお寺がという訳ではありませんが、意味を知っている程、より丁寧に想いを『焼香』に込めることができるでしょう。
そこで、一般的に言われている『焼香』回数と、その意味について紹介します。
*1回~3回が基本となるため、その回数ごとの意味
焼香回数の意味|1回
【焼香回数1回の意味】
『一に帰る』という仏教の教え
焼香回数の意味|2回
【焼香回数2回の意味】
主香と従香という考え
*1回目 ⇨ 故人の成仏を願う
*2回目 ⇨ 1回目の香を絶やさない
焼香回数の意味|3回
【焼香回数3回の意味】
3回 ⇨ 仏、法、僧の三宝に捧げて、3つの煩悩を消し去る
*仏(ぶつ)とは、釈迦様、阿弥陀様など仏様
*法(ぽう)とは、仏様の説かれた教え
*僧(そう)とは、仏様を敬い、その教えに従う人々
貪(とん) ⇨ むさぼり
瞋(じん) ⇨ いかり
痴(ち) ⇨ おろかさ
という3つの煩悩、『三毒』を焼き払い清浄にする意味も込められています。
焼香回数は必ず守らなくてはいけない?
ここまで、宗派ごとの『焼香』回数や作法を解説しました。
では、必ず守らなくてはならないのでしょうか?
実は、そんなことはありません。
『焼香』回数や作法は、
故人の宗派
自分の宗派
に合わせて行えば問題はないのです。
相手の宗派に合わせることは、敬意を表すことになります。
また、自分の宗派への信仰心が厚い方は、自分の宗派の作法で『焼香』を行います。
だからと言って、相手方に失礼に値することはないので、心配しないで下さい。
まとめ
今回は、葬儀マナーとして、宗派ごとの『焼香』回数や作法など、『焼香』について紹介していきます。
葬儀の際、『焼香』は何かと迷い、慌てててしまうことも多いでしょう。
しかし、まずは故人を想い、しっかり祈りを捧げて『焼香』を行えば問題はありません。
葬儀マナーとして、相手方に敬意を表すのであれば、葬儀の宗派に合わせて『焼香』を行うのが、より丁寧な作法と言えるでしょう。
しかし、絶対的な決まりではないので、心配はしないで下さいね。
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そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。
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