葬儀に参列した時、何かと慌てるのが『焼香』です。
『焼香』の回数や作法には、宗派ごとにやり方があり、故人に敬意を表すためにも、相手方の宗派の作法を知っておきたいものです。
もちろん、自分が信仰する宗派の『焼香』作法でも問題はなく、決して失礼に値する訳ではありません。
しかし、相手方に合わせることは、より丁寧な作法と言え、知識の一部として抑えておくのも良いでしょう。
そこでこの記事では、宗派ごとに『焼香』回数や作法として、『浄土真宗』の作法を紹介していきます。
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浄土真宗の焼香回数と作法|押しは頂かない!!葬儀マナーとして葬儀に参列する際の焼香作法を徹底解説
では、『浄土真宗』の『焼香』回数と作法です。
まず『浄土真宗』はいくつかに分派しますが、現在では、
大谷派(東)
本願寺派(西)
が、ほとんどの門派を抱えています。
そして、大谷派と本願寺派で、『焼香』の回数や作法が異なります。
浄土真宗大谷派の焼香回数と作法
回数 ⇨ 2回
押し ⇨ 頂かない
『押しを頂く』とは、物を目よりも高く捧げることを言います。
そして、摘まんだ『抹香(まっこう)』を額の高さまで掲げ、故人に対して祈りを抹香に込めることを、『押しを頂く』と言われる様になりました。
浄土真宗本願寺派の焼香回数と作法
回数 ⇨ 1回
押し ⇨ 頂かない
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浄土真宗の葬儀の焼香やり方
『浄土真宗』の葬儀では、
大谷派
本願寺派
どちらであるかを、一度確認をしましょう。
1・順番が来たら、焼香台に移動
2・住職、遺族に一礼
3・御霊前(遺影)に一礼
4・大谷派、焼香2回(押しを頂かない)
・本願寺派、焼香1回(押しを頂かない)
5・合掌
6・一歩下がって、御霊前に一礼
7・住職、遺族に一礼
8・自分の席に戻る
浄土真宗の葬儀は他の宗派と意味が違う
『浄土真宗』の葬儀は、他の宗派と大きく考え方が異なります。
『浄土真宗』の葬儀は、死者への供養として行われません。
なぜなら『浄土真宗』の教えでは、死と同時に阿弥陀如来によって、極楽浄土に迎えられます。
そのため、成仏を祈る必要がない訳です。
そして、『浄土真宗』の葬儀での礼拝の対象は、死者ではなく阿弥陀如来になります。
『浄土真宗』の教えでは、自力ではなく、本尊である阿弥陀如来の本願力(他力)により、念仏を唱えることで『即身成仏』するとされているため、他の宗派と違った葬儀の意味も理解しておきましょう。
ちなみに、『即身成仏』であることから、49日の旅もなく、『死に装束』を着せ替える必要もありません。
まとめ
今回は、宗派ごとに『焼香』回数や作法として、『浄土真宗』の作法を紹介しました。
『焼香』回数や作法は、宗派ごとに違います。
そして、故人に敬意を表すのであれば、故人の宗派に沿った『焼香』作法で行うのが、より丁寧であると言えます。
しかし、一番大切なことは、故人を思う気持ちであり、しっかり見送ってあげたいという想いです。
心を込めて『焼香』を行い、できたら故人の宗派に合わせた『焼香』作法を行えると良いでしょう。
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