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執筆者の写真橙縁社公式

納棺の儀式とは|家族で行う納棺式の意味と流れ、納棺式の服装など納棺式の大切さについて


納棺(のうかん)』とは、遺体を棺に納める作業のことです。




元々は、家族・親族で行うものでしたが、最近は葬儀社に依頼することが多くなっています。

そのため、お葬式を経験していても、『納棺』の儀式の経験がない方も多くいるはずです。




そして、近年では葬儀の選択肢が増え、

  • 直葬

  • 火葬式

など、火葬を行うことを葬儀とする簡易的な式や、『家族葬』などの近親者のみで行う葬儀が非常に増えています。




葬儀に対する考え方、費用面の問題など色々な理由がありますが、葬儀の選択肢が増えることは、非常に良いことだと考えます。

そして、こんな現状だからこそ、声を大にして伝えたい事があります。




納棺の儀式』を行いましょう!!




とは言うものの、『納棺の儀式とは?』と考える方も多いはずです。




そこでこの記事では、納棺の儀式の重要性や、納棺式の内容、注意事項について紹介していきます。



 

  • 『葬儀費用が高過ぎた。。。』

  • 『葬儀内容がイメージと違った。。。』

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納棺の儀式とは|家族で行う納棺式の意味と流れ、納棺式の服装など納棺式の大切さについて



納棺の儀式』とは、ただ単に故人を棺に納める訳ではありません。




  1. エンゼルケア、ラストメイク

  2. 旅の身支度を整える

  3. 棺に納める

  4. 副葬品を持たせる

といった順で進め、故人に対して最後の身の回りの世話をしていくのです。




お葬式の前に、家族が故人との時間をゆっくり作れ、思い出に浸れる非常に大切な時間であり、儀式でもあるのです。



 

納棺の儀式【1】エンゼルケア、ラストメイク



  • ラストメイク

を行い、故人の見た目を整えます。

死に化粧とも言われ、女性には化粧を施し、男性は髭を剃ったりして整えます。




また、人が亡くなった時には、全員が安らかな顔をしている訳ではありません。

闘病の苦しみや、急激に痩せてしまったことで、表情は人それぞれ違います。




その表情を整えるため、

  • エンゼルケア

を行い、生前の面影に近付けていきます。



 

納棺の儀式【2】旅の身支度を整える



基本的に仏教の考え方になりますが、49日の旅の身支度を整えていきます。




足袋や脚絆、手甲などの死装束』を、家族の手で故人に身に着けてあげます。




また、神道(神社)であれば『神衣(かむい)』や、キリスト教の場合はスーツや洋服に着替えさせるなど、内容は違いますが最後の身の回りの世話を行うのです。



 

納棺の儀式【3】棺に納める



『死装束』など身支度が整ったら、家族・親族の手で棺に納めていきます。




一般的には、布団の上に葬儀社が用意したシーツを敷いてあるため、シーツごと棺に納めていきます。



 

納棺の儀式【4】副葬品を持たせる



副葬品』とは、故人と一緒に棺に納めてあげる品物をいいます。

生前に愛用していたものや、好きだったものなど、故人に持たせてあげたい物を選びましょう。




ただ一点、注意点があります。

それは、日本では火葬がほとんどなため、

  • 燃えないもの

  • 燃えずに残ってしまうもの

は、『副葬品』として棺に入れることができません。




金属やガラスなどの燃えない物や、厚い本やぬいぐるみなど、可燃性でも燃え残るものは入れられないので注意しましょう。



 

全く同じ内容の『お葬式』なのに、

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納棺式の疑問|末後の水や湯灌について



葬儀社やネット情報などで、『納棺の儀式』に

  • 末後の水(まつご)

  • 湯灌(ゆかん)

が説明されている場合があります。




しかし当社では、『末期の水』や『湯灌』を『納棺の儀式』の一部としてはいません。

その理由について、少し述べておきます。


*地域の風習と異なるケースもありますので、ご了承ください。



 

末後の水が納棺の儀式に入らない理由



まず『末後の水』ですが、昔は臨終間際に行っていました。

そして現在では、臨終後に行うのが一般的です。




『末後の水』を行う理由には諸説あるため、ここでは割愛しますが、

  • 『末後の水』は亡くなってすぐに行う

ものであり、『納棺の儀式』で行うものではないのです。



 

湯灌が納棺の儀式に入らない理由



湯灌(ゆかん)』とは、簡単に言えば故人をお風呂に入れてあげることです。




故人を浴槽に移し、立ち会った人が交代で、足元から胸元にかけて湯をかけます。

そして、洗顔や洗髪を行い、見た目を整えます。




『湯灌』の意味としては、単純に清潔にするだけではなく、故人の生前の穢れ(けがれ)や煩悩を洗い落とす意味もあります。




では、なぜ当社では『湯灌』を『納棺の儀式』から外しているかというと、

  • 元来東北地方の文化

であり、関東などではあまり行われていなかったからです。




映画『おくりびと』の影響で、『湯灌』は一気に有名になりました。

しかし、基本的に寒い土地柄の文化であり、遺体の腐敗を早めてしまう儀式です。

そのため当社では、逆さ水に浸し絞った布で行う『古式湯灌』は行いますが、『湯灌』を『納棺の儀式』に入れていないのです。



 

納棺の儀式の服装は?



基本的には、家族・親族のみで行う『納棺の儀式』ですが、お葬式の儀式の一環であることから、服装に悩む方もいることでしょう。




そこで、2つのケースでの服装を紹介します。

  1. 通夜の前に納棺

  2. 納棺のみ



 

納棺式の服装【1】通夜の前に納棺



まず、当日に通夜があり、通夜の前に『納棺』をする場合です。




この場合、喪服で『納棺』を行います。

ラフな服装での『納棺』は避けましょう。



 

納棺式の服装【2】納棺のみ



次に、当日の予定が『納棺』のみの場合です。




この場合、家族や親族しか参加しないため、派手な服装でなければ大丈夫です。

理想で言えば『平服』での参加が好ましいでしょう。



 

納棺の儀式を依頼する際の注意点



家族や親族で、最後の身の回りの世話を行う『納棺の儀式』は、非常に思いやりを感じられる特別な儀式です。

そのため、出来るだけ立会いのもと、『納棺の儀式』に参加してもらいたいと考えています。




しかし、『納棺の儀式』を依頼する際に、一つだけ注意点があります。

それは、納棺専門の納棺師に依頼すると、葬儀費用に追加費用が発生することです。




本来、葬儀社のスタッフは、納棺の儀式が行えます

ですが、近年の葬儀社は分業化が進み、『納棺の儀式』を行えないスタッフが、非常に増えているのです。




そのため、『納棺の儀式』を行うために納棺師を呼び、高額な追加費用を請求されてしまいます。




『納棺師』を呼んだ場合の金額相場は、

  • 8万円~12万円

となっており、葬儀費用の追加費用としては、大きな負担になってしまいます。




そのため、葬儀社に依頼する時には、

  • 納棺の儀式が含まれているか?

という点を、必ず事前に確認するようにしましょう。



 

まとめ



今回は、納棺の儀式の重要性や、納棺式の内容、注意事項について紹介しました。




納棺の儀式』は、故人にしてあげられる最後の身の回りの世話であり、家族の思いやりを感じられる、非常に温かい儀式です。

そのため、極力『納棺の儀式』に参加し、経験をしてもらい、それから葬儀を迎えて欲しいと考えています。




しかし、最近の葬儀社では『納棺の儀式』を行えない会社も多く、専門の納棺師に依頼しているため、追加費用が発生してしまいます。




『納棺の儀式』を希望する場合は、事前に葬儀社に確認をしておきましょう。



 

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 葬儀に関する知識は、分からない事が当たり前です。

しかし、分からないからこそ、後々トラブルの原因にもなってしまいます。



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 そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。



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