春(3月)と秋(9月)のお彼岸。
お供え物をして、先祖への供養と感謝を表す期間でもあります。
特に、故人が亡くなって初めて迎える、
初彼岸(はつひがん)
では、お供え物と合わせて、『香典』を渡す機会も多く、金額に悩まれる人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、お彼岸の香典金額と香典袋の書き方、受け取った側の香典返しの内容について紹介していきます。
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お彼岸の香典金額と香典袋の書き方|香典返しの金額相場も合わせて解説
早速ですが、初彼岸の『香典』の相場は、
3,000~5,000円
とされています。
ただし、自宅に住職を招いて、『彼岸法要』を行う家庭に対しては、
1万円~3万円
を目安に『香典』を渡すのがマナーと言えるでしょう。
年齢や関係性にもよりますが、
親戚関係 ⇒ 5,000円~1万円
友人、知人 ⇒ 3,000円~5,000円
を目安にしておけば、大きく異なることはないでしょう。
また、『香典』とお供え物を合わせて渡す場合、
品物と香典を合わせて5,000円
を目安にしましょう。
いくら生前お世話になった方だからと言って、あまり高額すぎても気を遣わせてしまいますので、金額相場を目安に『香典』やお供え物を選ぶようにして下さい。
お彼岸の香典袋の選び方と表書きのマナー
お彼岸に現金をお供え物として包む場合、
香典袋
不祝儀袋(ふしゅうぎぶくろ)
と呼ばれる、水引付きの封筒を選ぶことがマナーです。
香典袋は、
黒白
双銀
結び切りの水引が付いた、白無地か蓮の花が描かれた袋を選びます。
*関西など一部の地域では、黄白の水引を用いる場合もあります。
香典袋の表書きの書き方と選び方?
香典袋の表書きは、
御仏前
御佛前
御供物料
のいずれかを書き、その真下に渡す側の氏名をフルネームで記入します。
*もし初彼岸が49日前の場合は、四十九日のお悔やみとして『御霊前』の表書きを選びます。
なお、表書きを書く時には、濃い墨で書くようにしましょう。
葬儀ではないため、薄墨を使用する必要はありません。
香典袋の中袋の書き方とお札の入れ方
一般的な香典袋は、
中袋
外包み
に分かれていて、お札は中袋に入れて、外包みで包みます。
中袋にお札を複数枚入れる際は、
枚数が偶数にならない
お札の向きを揃える
肖像画が描かれた面が表側
肖像画が封筒の下側
の向きで入れることが一般的です。
そして中袋に、
金額
連絡先
住所
などを記入するのが通例です。
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お彼岸で香典を頂いた際の香典返しと金額相場
ここからは、お彼岸で『香典』を頂いた時の香典返しについて紹介します。
まず前提として、お彼岸は四十九日やお盆の様に、大々的に法事を行う訳ではありません。
そのため、お彼岸にお供え物を頂いても、
お返しは不要
とされてはいます。
ですが、今後の付き合いも考え、頂き物に対しての謝礼として、お彼岸でもお返しをする方もいらっしゃいます。
事前に家族で話し合い、お返しをするか、しないか決めておきましょう。
お彼岸のお返し物に適した品物と金額相場
お供え物・香典を頂いた際のお返し物は、
消え物(後に残らない物)
が基本です。
昔からの代表的な物と言えば、お茶や海苔、洗剤などが挙げられます。
近年では、お茶を自分で淹れない方も増えているため、コーヒーやフリーズドライスープ、調味料、カタログギフトなどが支流でしょうか。
お返し物の金額相場としては、頂いた供物や香典の、
1/3~1/2(半分)程度
のお返し物を用意します。
一般的に、3,000円~1万円の香典や、金額相当の供物を頂くことが多いため、
1,000~2,500円程度
のお返し物を用意し、持ち帰りが大変でない様、比較的軽めの物を選ぶのが良いでしょう。
お彼岸のお供えのお返しを渡すタイミングは?
お彼岸に頂いたお供え物のお返しを渡すタイミングは、
事前に用意し、訪問してもらった時に直接渡す
後日、お彼岸が明けてから、礼状を添えて郵送する
以上のどちらかで、法事と同じタイミングだと考えて下さい。
近年では、お彼岸の事前に準備しておくケースは減り、お彼岸が明けてから郵送することが多い印象ではあります。
まとめ
今回は、お彼岸の香典金額と香典袋の書き方、受け取った側の香典返しの内容について紹介しました。
お彼岸は、お供え物を贈ることが一般的で、『香典』のやり取りを行うケースは少ないでしょう。
ですが、逝去されてから初めて迎える『初彼岸』や、生前の関係性によっては、『香典』をお渡しすることもあります。
まずは、受け取る相手側に気を使わせない金額を意識し、
3,000円~1万円
を目安に、『香典』を渡すようにしましょう。
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