日本独自の文化でもある『戒名(かいみょう)』。
しかし、一言で『戒名』という言葉だけ一人歩きしていますが、
戒名は名前の一部
であることはご存じでしょうか?
そこでこの記事では、戒名の読み方や文字数、位など、『戒名』の基本を簡単に分かりやすく紹介していきます。
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戒名の読み方と文字数|戒名ランクや位など戒名の基本について徹底解説
一般的に『戒名』は、人が亡くなり、葬儀の際に授かる名前と知られています。
しかし、本来は
生前に授かる名前
であり、江戸時代ごろから現在の風潮になったと言われています。
戒名の付け方と構成
まず『戒名』は、名前の一部です。
そして、『戒名』は基本的に2文字で表現されます。
では、上記の意味を知るためにも、『戒名』の構成から解説します。
戒名の一般的な構成は4つに分かれている
一般的な『戒名』の構成は、4つに分けることができます。
院号+道号+戒名+位号
院号、院殿号
道号
戒名
位号
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戒名の構成【1】院号、院殿号とは
まず『戒名』の頭部分に付くのが、
院号(いんごう)
院殿号(いんでんごう)
になります。
ですが、『院号』や『院殿号』は基本的に付きません。
その理由としては、寺院や社会に対して多大な貢献をした人に送られる号だからです。
本来は、皇族などが寺院を建てるなど、お寺に貢献をした場合に、その行為を称え『院号』が送られました。
その後、足利尊氏が『院殿号』を使用して以降、武士なども『院殿号』を付けるようになったと言われています。
昔は、武士よりも皇族が格上という事から、
院号>院殿号
として、『院号』の方が格上とされていました。
しかし現在では、字数や見栄えなどの理由から、
『院殿号』が格上
とされています。
上記の解説から分かるように、一般的な葬儀の場において、
院号、院殿号
を目にする機会は、ほとんど無いと言える訳です。
戒名の構成【2】道号とは
『道号(どうごう)』は、『戒名』のすぐ上に付けられるものです。
『道号』は、元々僧侶に使われる尊称だったと言われています。
そのため、修行の経歴を表している号となります。
宗教者ではない一般の人にとって、生をまっとうすることが修行と捉えられ、
性格
特技
趣味
家名
など、故人を表したり、称えたりする文字を選ぶのが習わしとなっています。
また、生前の『俗名』ではない別名(芸名、ペンメームなど)が付けられる場合もあります。
『道号』は、『戒名』の上に付く別名と考えれば、分かりやすいでしょう。
戒名の構成【3】戒名とは
『道号』の下にある2文字が、本来『戒名』と呼ばれます。
『戒名』は、故人の俗名にちなむ文字や、経典から相応しい文字を取って付けられます。
戒名の構成【4】位号とは
『位号』は、『戒名』の一番下に付ける尊称です。
文字通り、位を表す号となります。
また『位号』は、
性別
年齢
社会貢献度
信仰の篤さ
などにより、付けられる『位号』が変わります。
『位号』の男女の違いを例に挙げると、以下のような違いがあります。
【男性】 ⇨ 信士(しんじ)
⇨ 居士(こじ)
【女性】 ⇨ 信女(しんにょ)
⇨ 大姉(だいし)
戒名の文字数は何文字なのか?
ここまで、『戒名』の構成を解説し、
道号+戒名+位号
が、一般的な『戒名』だと理解して頂けたと思います。
最後に、『戒名』の文字数に対して、内容を紹介します。
一般的な戒名の文字数は6文字
宗派によって違いはありますが、
6文字
で、一般的な『戒名』は表されます。
道号 ⇨ 2文字
戒名 ⇨ 2文字
位号 ⇨ 2文字
上記が一般的な『戒名』の文字数です。
宗派や『院号』などにより、9文字・11文字の『戒名』もありますが、
6文字が一般的
だと覚えて下さい。
まとめ
今回は、戒名の読み方や文字数、位など、『戒名』の基本を簡単に分かりやすく紹介しました。
『戒名』は、必ず授からなくてはいけないものではありません。
ですが、日本の葬儀の90%近くが仏式(仏教形式)なため、『戒名』に対する疑問や不安が多いことも間違いありません。
また、先祖のお墓や位牌を見た際に、『戒名』の意味や内容をしっかりと理解している方は、割と少ないものです。
『戒名』の有り無しを考える際に、御布施などお金のことに注目されがちですが、意味や内容にも目を向けて、しっかりと考えていきたいものです。
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