昔は日本でも一般的だった『土葬』。
しかし現在では、ほぼ100%火葬され、『土葬』はほとんど行われていません。
そこで、『土葬』した遺骨を掘り起こし、お墓を改葬したいと考える方も少なくありません。
しかし、実際に行うとしても、何から始めれば良いのでしょうか?
そこでこの記事では、『土葬』の遺骨の改葬の手順や手続き、費用などについて紹介していきます。
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土葬の遺骨の掘り起こし|改葬の手順・手続き、費用、骨壺に移して納骨するまで
![](https://static.wixstatic.com/media/ddf0d2_947bd95e745e4882905eeeedba5590b8~mv2.jpg/v1/fill/w_115,h_77,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/ddf0d2_947bd95e745e4882905eeeedba5590b8~mv2.jpg)
『土葬』とは、亡くなられた方を火葬せず、そのまま遺体の状態で地面に埋葬する方法です。
現在ほとんど『土葬』が行われることはありませんが、昔は『土葬』が一般的でした。
そこで、『土葬』を行った遺骨を、
新たなお墓に移したい
改葬したい
と考える方も多いものです。
そして、新たなお墓に移したり、『改葬』するためには、『土葬』の遺骨を掘り起こす必要があります。
また、50年以上の月日が経っていれば、物理的には火葬しなくても遺骨は移動できます。
ですが、各自治体の条例や、寺院・霊園の取り決めにより、火葬が義務化されていることがほとんどです。
では、『土葬』の遺骨を掘り出し、移動や火葬する場合、どのような手順や手続きが必要なのでしょうか?
土葬した遺骨を火葬する際の注意点
![](https://static.wixstatic.com/media/ddf0d2_3794f0d609ee4340a3ff9c94c9f1df20~mv2.jpg/v1/fill/w_115,h_77,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/ddf0d2_3794f0d609ee4340a3ff9c94c9f1df20~mv2.jpg)
『土葬』された遺体は、約100年程の月日が経過すると、骨も土に還ると言われています。
しかし、確認する方法はなく、実際に土を掘ってみないと分かりません。
そのため、『土葬』の遺骨を掘り起こし、新たに火葬をすることを前提に考えてみましょう。
洗骨を行う
土葬遺骨の火葬手続き
火葬し骨壺に納める
土葬した遺骨を火葬する際の注意点【1】洗骨を行う
『土葬』されていた遺骨は、湿気や細菌、土の汚れなどが付着しています。
そのため、火葬場によっては、
遺骨の土は落として持ってきてください
と言われることがあります。
軽く払っただけでは、簡単には落ちないため、遺骨の洗浄を行い、しっかりと乾燥させる必要があります。
土葬した遺骨を火葬する際の注意点【2】土葬遺骨の火葬手続き
『土葬』遺骨を火葬するには、
火葬許可書
が必要になります。
役所で『土葬』遺骨を再火葬したい旨を伝えて下さい。
ほとんどの方が、『改葬』と合わせて再火葬するため、
改葬許可申請
の手続きと合わせて行います。
火葬料金は各自治体で定められており金額が異なりますが、市内料金であれば、
1体2,000円~10,000円
ぐらいの費用で行うことができるでしょう。
土葬した遺骨を火葬する際の注意点【3】火葬し骨壺に納める
通常の火葬とは違い、『土葬』遺骨は骨から火葬を行います。
そのため、遺骨が通常より小さく、もろくなっています。
骨上げ(骨を骨壺に納める)は慎重に行いましょう。
全く同じ内容の『お葬式』なのに、
A社 ⇨ 80万円
B社 ⇨ 120万円
C社 ⇨ 200万円
と、葬儀社によって非常に大きな葬儀費用の金額差があります。
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改葬を行う際の手順と手続き
![](https://static.wixstatic.com/media/ddf0d2_770ac9938dfe4ec1b474bb72595900be~mv2.jpg/v1/fill/w_115,h_77,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/ddf0d2_770ac9938dfe4ec1b474bb72595900be~mv2.jpg)
『改葬』とは、お墓に埋葬されている遺骨を、別のお墓に移して供養することを言います。
『土葬』の遺骨を掘り出し、再火葬する方は、この『改葬』をきっかけに行う方が多いでしょう。
『改葬』は墓埋法という法律で規定されており、行政(役所、役場)への申請が必ず必要です。
『土葬』に限ったことではありませんが、
改葬は勝手にすることはできない
ため、遺骨の受け入れ先を決め、手続きを行いましょう。
改葬に必要な行政手続き
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では、『改葬』の際、必要な手続きを紹介します。
まず、行政手続きの始めに、改葬先の墓地・霊園の管理者に、
受入証明書
墓地使用承諾書
のどちらかの発行を頼んでおきましょう。
【1】『改葬許可申請書』を取得
*遺骨が埋葬されている市区町村役場
【2】遺骨が埋葬されている寺院・霊園の管理者から、
『埋葬証明書』
『納骨証明書』
のどちらかを発行
*埋葬証明書を取得する遺骨の必要事項を記入
【3】『改葬許可申請書』を遺骨が埋葬されている管轄の市区町村に提出
*問題がなければ『改葬許可証』が交付
*火葬する場合、火葬許可書が必要なため、この段階で申請
以上で、行政の手続きが完了となります。
その後、改葬先の寺院・霊園に『改葬許可証』を提出となります。
また、寺院・霊園ではなく、『土葬』の遺骨を掘り起こす時も、基本的な手続きは同じです。
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土葬の改葬での費用と注意点
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『土葬』の遺骨を掘り起こす際の費用は、
依頼する業者
遺骨の数
埋葬後の経過年数
墓地の場所
によって異なります。
そして、『土葬』の遺骨を掘り出す場合、埋葬箇所を深く掘る必要があります。
墓地の場所によっては、山の上など重機が入れないケースがあり、その場合の作業は全て人力となるため、高額になる可能性があるのです。
大まかに『土葬』の改葬に掛かる費用は、
遺骨を掘り起こす費用
火葬費用
閉眼供養のお布施
の3つとなりますので、少し深堀していきましょう。
土葬の改葬での費用【1】遺骨を掘り起こす費用
まず、メインとなる『土葬』の遺骨を掘り起こす費用です。
一体につき8万円~10万円
が一般的な相場だと言えます。
*掘り起こす体数が複数の場合、一体当たりの費用は安くなる可能性があります。
『土葬』は、棺ごと埋葬されている状態です。
そのため、土を掘り起こす量は多くなり、2m以上穴を掘るケースも多々あります。
遺骨を掘り起こす作業は、
埋葬箇所が特定できない
重機が入れない
といったケースの場合、費用が高くなることは理解しておきましょう。
また業者や状況によって、金額差が大きくなるため、複数の業者に相見積もりを出してもらってから、依頼をするようにしましょう。
土葬の改葬での費用【2】火葬費用
『土葬』の遺骨を掘り起こし、焼骨するためには火葬料金が掛かります。
各自治体で金額が異なりますが、
5,000円~20,000円
で考えておけば問題ないはずです。
土葬の改葬での費用【3】閉眼供養のお布施
新しいお墓に魂を納めるために、現在のお墓に宿っている魂を抜く供養を、
閉眼供養(へいがんくよう)
と言います。
魂抜きと呼ばれることもあります。
この『閉眼供養』を行った後に、遺骨を掘り起こすのですが、『閉眼供養』は寺院に依頼します。
菩提寺がある檀家の方は、2~3週間前には予約をとっておきましょう。
もし菩提寺がなく『閉眼供養』を行いたい場合、葬儀社など住職を派遣してくれる業者に依頼すると良いでしょう。
この際渡す御布施の相場としては、
3万円~5万円
が相場と言えますが、地域や寺院などによって相場が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
土葬の改葬での掘り起しの注意点
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最後に、『土葬』の改葬での注意点を紹介しておきます。
親族、墓地管理者と相談
遺骨が見つからない時がある
土葬の改葬での注意点【1】親族、墓地管理者との相談
『土葬』の遺骨を掘り起こし、『改葬』する際には、
親族
墓地管理者
に必ず相談しておきましょう。
特に、親族間で事前に相談をしておかないと、トラブルになる可能性があります。
お墓は、先祖を供養するため納めている場所なので、慎重に決める必要がある訳です。
土葬の改葬での注意点【2】遺骨が見つからない時がある
『土葬』した遺骨が出てこない可能性もあります。
『土葬』は、土に埋めることで、時間を掛けて土に還っていく埋葬方法です。
そのため、
埋葬年数
土壌の性質
などによって、遺骨がどのような状態なのかは分かりません。
遺骨が見つかるかどうかも、掘ってみない分からないのです。
もし、どうしても遺骨が見つからない場合は、遺骨代わりに土をとり、新しい『改葬先』に土を埋葬したりします。
まとめ
![](https://static.wixstatic.com/media/ddf0d2_8c01e052df534aae8cbf2c1da0efc86b~mv2.jpg/v1/fill/w_115,h_77,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/ddf0d2_8c01e052df534aae8cbf2c1da0efc86b~mv2.jpg)
今回は、『土葬』の遺骨の改葬の手順や手続き、費用などについて紹介しました。
現在の日本では、人が亡くなるとほぼ100%火葬され、その後に埋葬・納骨が行われます。
しかし、一昔前までは日本でも『土葬』が行われていました。
そのため、お墓の立て直しや新しいお墓への移動といった『改葬』の際に、『土葬』の遺骨を掘り起こす必要があります。
基本的には、石材店など『土葬』の改葬に慣れている業者に依頼しますが、
墓地の場所
作業内容
火葬の有無
などによって、各業者の金額は異なります。
まずは、各業者に見積もりを頼み、作業内容・費用を比較して、『土葬』の掘り起し・『改葬』を依頼するようにしましょう。
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![](https://static.wixstatic.com/media/ddf0d2_f0adce5901034e518991994f840a93b7~mv2.jpg/v1/fill/w_115,h_86,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/ddf0d2_f0adce5901034e518991994f840a93b7~mv2.jpg)
葬儀に関する知識は、分からない事が当たり前です。
しかし、分からないからこそ、後々トラブルの原因にもなってしまいます。
葬儀費用が高かった
イメージと違った
これが、葬儀の2大トラブルであり、クレームの大半だと言えます。
そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。
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