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執筆者の写真橙縁社公式

土葬の遺骨の掘り起こし|改葬の手順・手続き、費用、骨壺に移して納骨するまで


昔は日本でも一般的だった『土葬』。

しかし現在では、ほぼ100%火葬され、『土葬』はほとんど行われていません。




そこで、『土葬』した遺骨を掘り起こし、お墓を改葬したいと考える方も少なくありません。

しかし、実際に行うとしても、何から始めれば良いのでしょうか?




そこでこの記事では、『土葬』の遺骨の改葬の手順や手続き、費用などについて紹介していきます。



 

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土葬の遺骨の掘り起こし|改葬の手順・手続き、費用、骨壺に移して納骨するまで



土葬』とは、亡くなられた方を火葬せず、そのまま遺体の状態で地面に埋葬する方法です。

現在ほとんど『土葬』が行われることはありませんが、昔は『土葬』が一般的でした。




そこで、『土葬』を行った遺骨を、

  • 新たなお墓に移したい

  • 改葬したい

と考える方も多いものです。




そして、新たなお墓に移したり、『改葬』するためには、『土葬』の遺骨を掘り起こす必要があります。

また、50年以上の月日が経っていれば、物理的には火葬しなくても遺骨は移動できます。

ですが、各自治体の条例や、寺院・霊園の取り決めにより、火葬が義務化されていることがほとんどです。




では、『土葬』の遺骨を掘り出し、移動や火葬する場合、どのような手順や手続きが必要なのでしょうか?



 

土葬した遺骨を火葬する際の注意点



『土葬』された遺体は、約100年程の月日が経過すると、骨も土に還ると言われています。

しかし、確認する方法はなく、実際に土を掘ってみないと分かりません

そのため、『土葬』の遺骨を掘り起こし、新たに火葬をすることを前提に考えてみましょう。


  1. 洗骨を行う

  2. 土葬遺骨の火葬手続き

  3. 火葬し骨壺に納める


 

土葬した遺骨を火葬する際の注意点【1】洗骨を行う


『土葬』されていた遺骨は、湿気や細菌、土の汚れなどが付着しています。

そのため、火葬場によっては、

  • 遺骨の土は落として持ってきてください

と言われることがあります。




軽く払っただけでは、簡単には落ちないため、遺骨の洗浄を行い、しっかりと乾燥させる必要があります。


 

土葬した遺骨を火葬する際の注意点【2】土葬遺骨の火葬手続き


『土葬』遺骨を火葬するには、

  • 火葬許可書

が必要になります。




役所で『土葬』遺骨を再火葬したい旨を伝えて下さい。

ほとんどの方が、『改葬』と合わせて再火葬するため、

  • 改葬許可申請

の手続きと合わせて行います。




火葬料金は各自治体で定められており金額が異なりますが、市内料金であれば、

  • 1体2,000円~10,000

ぐらいの費用で行うことができるでしょう。


 

土葬した遺骨を火葬する際の注意点【3】火葬し骨壺に納める


通常の火葬とは違い、『土葬』遺骨は骨から火葬を行います

そのため、遺骨が通常より小さく、もろくなっています。

骨上げ(骨を骨壺に納める)は慎重に行いましょう。


 

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改葬を行う際の手順と手続き



改葬』とは、お墓に埋葬されている遺骨を、別のお墓に移して供養することを言います。

『土葬』の遺骨を掘り出し、再火葬する方は、この『改葬』をきっかけに行う方が多いでしょう。




『改葬』は墓埋法という法律で規定されており、行政(役所、役場)への申請が必ず必要です。

『土葬』に限ったことではありませんが、

  • 改葬は勝手にすることはできない

ため、遺骨の受け入れ先を決め、手続きを行いましょう。



 

改葬に必要な行政手続き



では、『改葬』の際、必要な手続きを紹介します。




まず、行政手続きの始めに、改葬先の墓地・霊園の管理者に、

  • 受入証明書

  • 墓地使用承諾書

のどちらかの発行を頼んでおきましょう。




【1】『改葬許可申請書』を取得

*遺骨が埋葬されている市区町村役場



【2】遺骨が埋葬されている寺院・霊園の管理者から、

  • 埋葬証明書

  • 『納骨証明書』

のどちらかを発行

*埋葬証明書を取得する遺骨の必要事項を記入



【3】『改葬許可申請書』を遺骨が埋葬されている管轄の市区町村に提出

*問題がなければ『改葬許可証』が交付


*火葬する場合、火葬許可書が必要なため、この段階で申請




以上で、行政の手続きが完了となります。

その後、改葬先の寺院・霊園に『改葬許可証』を提出となります。

また、寺院・霊園ではなく、『土葬』の遺骨を掘り起こす時も、基本的な手続きは同じです。



 

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土葬の改葬での費用と注意点



『土葬』の遺骨を掘り起こす際の費用は、

  • 依頼する業者

  • 遺骨の数

  • 埋葬後の経過年数

  • 墓地の場所

によって異なります。




そして、『土葬』の遺骨を掘り出す場合、埋葬箇所を深く掘る必要があります。

墓地の場所によっては、山の上など重機が入れないケースがあり、その場合の作業は全て人力となるため、高額になる可能性があるのです。




大まかに『土葬』の改葬に掛かる費用は、

  1. 遺骨を掘り起こす費用

  2. 火葬費用

  3. 閉眼供養のお布施

の3つとなりますので、少し深堀していきましょう。



 

土葬の改葬での費用【1】遺骨を掘り起こす費用


まず、メインとなる『土葬』の遺骨を掘り起こす費用です。

  • 一体につき8万円~10万円

が一般的な相場だと言えます。


*掘り起こす体数が複数の場合、一体当たりの費用は安くなる可能性があります。




『土葬』は、棺ごと埋葬されている状態です。

そのため、土を掘り起こす量は多くなり、2m以上穴を掘るケースも多々あります。

遺骨を掘り起こす作業は、

  • 埋葬箇所が特定できない

  • 重機が入れない

といったケースの場合、費用が高くなることは理解しておきましょう。




また業者や状況によって、金額差が大きくなるため、複数の業者に相見積もりを出してもらってから、依頼をするようにしましょう。


 

土葬の改葬での費用【2】火葬費用


『土葬』の遺骨を掘り起こし、焼骨するためには火葬料金が掛かります。

各自治体で金額が異なりますが、

  • 5,000円~20,000

で考えておけば問題ないはずです。


 

土葬の改葬での費用【3】閉眼供養のお布施


新しいお墓に魂を納めるために、現在のお墓に宿っている魂を抜く供養を、

  • 閉眼供養(へいがんくよう)

と言います。

魂抜きと呼ばれることもあります。




この『閉眼供養』を行った後に、遺骨を掘り起こすのですが、『閉眼供養』は寺院に依頼します。

菩提寺がある檀家の方は、2~3週間前には予約をとっておきましょう。




もし菩提寺がなく『閉眼供養』を行いたい場合、葬儀社など住職を派遣してくれる業者に依頼すると良いでしょう。

この際渡す御布施の相場としては、

  • 3万円~5万

が相場と言えますが、地域や寺院などによって相場が異なりますので、事前に確認しておきましょう。



 

土葬の改葬での掘り起しの注意点



最後に、『土葬』の改葬での注意点を紹介しておきます。


  1. 親族、墓地管理者と相談

  2. 遺骨が見つからない時がある

 

土葬の改葬での注意点【1】親族、墓地管理者との相談


『土葬』の遺骨を掘り起こし、『改葬』する際には、

  • 親族

  • 墓地管理者

に必ず相談しておきましょう。




特に、親族間で事前に相談をしておかないと、トラブルになる可能性があります。

お墓は、先祖を供養するため納めている場所なので、慎重に決める必要がある訳です。


 

土葬の改葬での注意点【2】遺骨が見つからない時がある


『土葬』した遺骨が出てこない可能性もあります。




『土葬』は、土に埋めることで、時間を掛けて土に還っていく埋葬方法です。

そのため、

  • 埋葬年数

  • 土壌の性質

などによって、遺骨がどのような状態なのかは分かりません。

遺骨が見つかるかどうかも、掘ってみない分からないのです。




もし、どうしても遺骨が見つからない場合は、遺骨代わりに土をとり、新しい『改葬先』に土を埋葬したりします。



 

まとめ



今回は、『土葬』の遺骨の改葬の手順や手続き、費用などについて紹介しました。




現在の日本では、人が亡くなるとほぼ100%火葬され、その後に埋葬・納骨が行われます。

しかし、一昔前までは日本でも『土葬』が行われていました。




そのため、お墓の立て直しや新しいお墓への移動といった『改葬の際に、『土葬』の遺骨を掘り起こす必要があります。

基本的には、石材店など『土葬』の改葬に慣れている業者に依頼しますが、

  • 墓地の場所

  • 作業内容

  • 火葬の有無

などによって、各業者の金額は異なります。




まずは、各業者に見積もりを頼み、作業内容・費用を比較して、『土葬』の掘り起し・『改葬』を依頼するようにしましょう。



 

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