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墓じまいの費用相場と手続きの流れ|増加している墓じまいの仕方について


マネーポストWEBにて、葬儀社にとって気になる記事が掲載されていました。

その内容は、

  • 墓じまい

についての詳細解説です。



*引用元




葬儀社が問合せを受ける内容の一番は、もちろんお葬式についての質問です。

そして、次に多い内容はお墓についての質問なんです。




特に、世代間ギャップも大きくなりますが、

  • 墓じまい

についての質問は非常に増えています。




特にここ数年で、お墓を建てない選択肢が増え、お墓を建てない判断をする家族も急激に増えている印象です。

そのため、今回のマネーポストWEBの記事は、非常に関心が高い内容な訳です。




そこでこの記事では、マネーポストWEBの記事を参考に、葬儀社としての現場の意見や経験を交えながら、『墓じまい』について内容を紹介していきます。



 

  • 『葬儀費用が高過ぎた。。。』

  • 『葬儀内容がイメージと違った。。。』

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墓じまいの費用相場と手続きの流れ|増加している墓じまいの仕方について



お墓は建てるだけではなく、代々引き継いでいくものです。

しかし、都市部への移住集中や少子化などの影響で、

  • 墓守

という、代々のお墓を守る引き継ぎ手がいない状況が増えています。




そのため、現在では、

  • お墓を建てない

  • 墓じまいを行う

という選択をする方が非常に増えている印象です。




ちなみに『墓じまい』とは、今ある墓を撤去し、更地に戻し、寺や霊園などに墓地の区画を返すことを言います。

よく聞く話で、『お墓を買った』という話がありますが、実際は墓地の区画を借りているため、『墓じまい』をする時には、墓地の管理者に返さなくてはいけないのです。



 

実際に墓じまいを行う人はどれぐらいいるのか?



厚生労働省の発表によると、

  • 2011年度 ⇨ 約7万7000件

  • 2021年度 ⇨ 約11万9000件

上記のように、『墓じまい』の件数が10年で約1.5倍に増えています。




やはり、年々『墓守』の問題もあり、『墓じまい』を考える人、『墓じまい』を行う人が増加傾向にあることは、現場の体感だけではなく、数字でも顕著に表れていますね。




先祖代々の墓を『墓じまい』することに、罪悪感がある人が多いのも現実です。

しかし、『墓守』や『墓じまい』は、一つの社会問題でもあり、今後も増えていくはずです。

現実的には、お墓を建てない選択肢が当たり前になっているのも事実です。



 

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墓じまいの流れや手続きの方法は?



ここからは、実際『墓じまい』について考えている方に向けて、『墓じまい』の段取りや手続きなどを紹介していきます。




まず初めに、家族や親戚と事前に話をして、周囲の理解を得て下さい。

絶対に『墓じまい』が終わった事後報告はやめましょう。

親戚間のトラブルになる可能性が高いです。




『墓じまい』は、先祖代々のお墓を更地に戻します

遺骨の行き先は、選択肢がいくつかあるものの、お墓が無くなることになります。

また、お墓を建てた時に、親戚が金銭的な支援をしてくれた可能性もあるでしょう。

反対されるケースも当然ありますが、必ず相談し、できる限りの理解をしてもらって下さい。




それでは、『墓じまい』の流れや手続きに進みましょう。

  1. 改葬先の墓を決める

  2. 檀家の場合、寺に連絡して了承を得る

  3. 各種書類の準備

  4. 撤去のため石材店の手配

  5. 閉眼供養(へいがんくよう)

  6. 新しい墓所に納骨

上記が、一般的な『墓じまい』の流れとなります。



 

墓じまいの流れ【1】改葬先の墓を決める



いくら『墓じまい』をしたとしても、以前から納骨されている遺骨の行き先を決めなくてはなりません。

遺骨は勝手に処分することはできず、仮に何かしらの処分方法を選択したとしても、

  • 遺骨遺棄罪

として犯罪になってしまいます。




一般的には、新しくお墓を建てたり等して、遺骨の行き先を決めます。

また、『散骨』や『永代供養』などの選択肢もありので、遺骨の行き先を決めてから『墓じまい』を検討しましょう。



 

墓じまいの流れ【2】檀家の場合、寺に連絡して了承を得る



日本の葬儀の8割以上は、仏式(仏教)で行われます。

そのため、何かしらお寺との関係があり、檀家(だんか)』であることが多いでしょう。




また、お寺との付き合いを基本的にしていないため、『檀家』ではないと思っている人も多いものです。

しかし、

  • 寺院にお墓がある

  • 寺院が管理している墓地にお墓がある

といった段階で、実は『檀家』なのです。




『檀家』である以上、『墓じまい』をする際には寺院に相談が必要です。

そして、基本的は『墓じまい』をするということは、

  • 離檀(りだん)

をすることが多くなるでしょう。




離檀』とは、字のごとく『檀家』をやめることを意味します。

そして寺院にとって、『檀家』をやめられることは死活問題です。

そのため、何度か回数を重ね、寺院と相談をした上で、やっと『墓じまい』を認められるケースが多いでしょう。




寺院によっては、高額な『離檀料』を請求されるケースもあります。

強引にではなく、何度も相談して『離檀』と『墓じまい』を認めてもらいましょう。



 

墓じまいの流れ【3】各種書類の準備



『墓じまい』を行うにあたって、必要な書類が3点あります。

  1. 埋蔵許可書   ⇨ 元の墓地にサインをしてもらう

  2. 改葬許可申請書 ⇨ 元の墓地の自治体が発行

  3. 受入証明書   ⇨ 遺骨の移転先が発行

上記の手続きを行い、元の墓地の自治体に3点を提出します。




そして、元の墓地がある自治体から、

  • 改葬許可書

が発行されます。




この『改葬許可書』は、新しい納骨先に提出する必要があり、必ず準備をしておきましょう。

また、『改葬許可書』の発行には、1週間以上の期間が掛かったり、手数料も掛かります。

余裕を持ったスケジュールで、準備を進めて下さい。



 

墓じまいの流れ【4】撤去のため石材店の手配



書類の手続きが進み、実際にお墓を撤去し、更地に戻して返すため、石材店の手配も進めていきます。

正直、お墓の撤去費用は、石材店によって大きく異なります。




また、寺院から石材店を指定されるケースもあります。

そのため、一般的な費用相場を紹介することは難しい状況です。




そのことを理解してもらった上で、一つの目安を紹介しておきます。


  • 1平方メートルあたり10万~20万円


また、墓石の材質、お墓が建っている場所、重機の搬入の有無、などによっても相場は大きくことなります。




予算目安としては、

  • 50万~200万

といった所が基本になるのではないでしょうか。




お墓の撤去においては、費用相場があって無いようなものなので、寺院から石材店の指定がない限り、

  • 複数の石材店で見積り

を取るようにしましょう。



 

墓じまいの流れ【5】閉眼供養(へいがんくよう)



各種手配が完了し、いざ『墓じまい』を行う時に、

  • 閉眼供養

として、住職に読経を頂き、供養をします。




そのため、『墓じまい』を実際行うためには、寺院との日程調整が必要です。

土日や祝日の場合、法事・法要が予約されていることも多いため、寺院との日程調整は早めに行いましょう。



 

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まとめ



今回は、マネーポストWEBの記事を参考に、葬儀社としての現場の意見や経験を交えながら、『墓じまい』について内容を紹介しました。




墓じまい』は、いまや社会問題だと言えます。

お墓の継承者となる『墓守』の不在が、一番の要因でしょう。




葬儀社としても、よく『墓じまい』の相談を受けます。

しかし、『墓じまい』の内容や手続き、費用相場をお伝えすると、皆様なかなか実行に移せないのが正直な所です。




『残される子供や孫に迷惑を掛けたくない』という気持ちから、『墓じまい』を検討している方は多いものです。

ですが、『墓じまい』のハードルが高いことも現実です。



 

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しかし、分からないからこそ、後々トラブルの原因にもなってしまいます。



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