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執筆者の写真橙縁社公式

位牌の処分|魂入れした位牌の処分方法と行うタイミングや、どこに依頼するのか?


先祖の魂が宿り、仏教で最も大切とされている『位牌』。

しかし、やむを得ない理由で、その『位牌』を処分せざる得ないことがあります。




そして、『位牌』を処分する機会は、ほとんどないため、その処分方法に悩む方が多くいらっしゃいます。




そこでこの記事では、『位牌』の処分方法や処分するタイミング、どこに依頼するべきなのかを紹介していきます。



 

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位牌の処分|魂入れした位牌の処分方法と行うタイミングや、どこに依頼するのか?



位牌』は基本的に木製品です。

そのため、可燃ごみとして捨てることも可能です。




しかし、先祖の魂が宿る『位牌』を、ゴミとして捨てるのは気が引けますよね。




そのため、『位牌』の処分をする場合、

  • 形式

  • 儀式

に則って、供養する方が多くを占めます。




そこでまずは、『位牌』の処分の流れや方法について紹介します。



 

位牌処分の流れと方法



では、『位牌』の処分をする際の流れです。


  1. 近親者、親族に相談

  2. 魂抜き(閉眼供養)

  3. お焚き上げ、永代供養




まず、やむを得ない理由とは言え、先祖の位牌を処分するので、近親者や親族には必ず相談をして下さい。

近しい人達も、先祖への思い入れがあります。

特に信仰心が強い人にとって、『位牌』の処分は簡単に納得できるものではありません。

後のトラブルを防ぐためにも、周りの人達の理解を得るようにしましょう。




次に、『位牌』から魂を抜く、

  • 閉眼供養(へいがんくよう)

を行います。

『位牌』には先祖の魂が宿っており、魂抜きを行うことで、

  • 祀る対象 ⇨ ただの木製品

となり、処分することができるのです。




最後に、『位牌』の処分として、

  • お焚き上げ

  • 永代供養

を行います。




お焚き上げ』とは、思い入れが強い物を炎で浄化し、処分する儀式です。

つまり、燃やして焼却処分をします。

魂が抜けた木製品であっても、最後まで儀式として処分をする方法です。




もう一つ、『永代供養』という方法で『位牌』の処分をする場合もあります。

『永代供養』とは、寺院や霊園に『位牌』を納め、維持や管理、供養を代行してもらうことを言います。




ただし、永代と言っても永遠ではありません。

期間は寺院や霊園によって異なりますが、

  • 三十三回忌

  • 五十回忌

を目安に、『お焚き上げ』され焼却処分されます。



 

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どんな理由やタイミングで位牌を処分するのか?



一般的に、『位牌』の処分を行うタイミングは、

  • 引越し

  • 弔い上げ

  • 位牌の作り替え

上記の3つのタイミングでしょう。


 

引越しのタイミングで位牌処分


引越し先では、仏壇を置くスペースがない場合があります。

特に、元の家に大きな仏壇があり、引越し先が現代的な建売住宅や、マンション・アパートの場合、仏壇を置くことは難しいでしょう。




もちろん、仏壇だけ処分し、『位牌』だけは一緒に持っていくケースが一般的です。

ですが、遠方への引越しで『菩提寺』と疎遠になる場合、離檀(りだん)して、

  • お墓

  • 仏壇

  • 位牌

をまとめて処分するケースも多いものです。



 

弔い上げで位牌を処分


葬儀の後も、年忌法要』で先祖の供養は続きます。

そして、地域や寺院によっても異なりますが、

  • 三十三回忌

  • 五十回忌

を区切りとして、供養の終了とします。




これを、『弔い上げ』と言います。

『弔い上げ』をすることで、先祖と同じ『位牌』でお祀りするため、個別の『位牌』は処分するのです。



 

位牌の作り替えのタイミングで位牌を処分


  • 四十九日に白木位牌から本位牌へ

  • 傷んだり汚れた位牌を作り替え

  • 回出位牌に位牌をまとめる

など、『位牌』を作り替えることがあります。




その際、古い『位牌』は処分が必要になります。


 

位牌の処分はどこに依頼するの?



それでは、『位牌』の処分はどこに依頼するのが良いのでしょうか?




一般的な依頼先としては、以下の通りです。

  • 寺院

  • 神社

  • 葬儀社

  • 仏具店

  • 遺品整理業者




上記の中でも、最も一般的なのは寺院です。

寺院であれば、魂抜きから『お焚き上げ』まで、全てを行ってくれます。




ですが、『菩提寺』がなかったり、宗派によって魂抜きを行っていない場合、寺院以外の選択肢が出てきます。




神社は『お焚き上げ』は行えますが、魂抜きはできません

仏教と神道では、根本的な考え方が違うのです。




また、宗教者以外に依頼するのであれば、葬儀社や仏具店に依頼します。

基本的に葬儀社や仏具店は、寺院と付き合いがあるため、魂抜きから『お焚き上げ』まで行ってくれます。

しかし、中には儀式を行わない会社もあるため、事前に確認しましょう。




そして、遺品整理業者も『位牌』の処分をしてくれます。

基本的には遺品扱いとして、家財などとまとめての処分になります。

別途で依頼すれば、寺院などで儀式を行ってくれる業者もあります。



 

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位牌の処分に掛かる費用相場は?



『お焚き上げ』や『永大供養』にも、費用は発生します。

そして、寺院以外に処分を依頼する場合、

  • 魂抜き

  • お焚き上げ

といった儀式を行うか、行わないかでも費用は異なります。




寺院や神社、葬儀社などでも費用相場は異なりますが、一つ目安となる金額を挙げておきましょう。


【魂抜き、お焚き上げを行う】


  • 寺院    ⇨ 10,000円~50,000円

  • 葬儀社など ⇨ 20,000円~50,000円


*寺院では料金ではなく『御布施』となります。

*葬儀社などでは、複数の位牌が貯まってから儀式を行うこともあります。




【永代供養】


  • 30,000円 ~ 100,000円


*永代供養の期間が寺院や霊園によって異なり、費用相場の幅が広くなります。



 

浄土真宗の場合の位牌処分



最後に番外編として、浄土真宗のケースを紹介します。




浄土真宗では、『位牌』の考え方がありません。

過去帳』という帳面に、先祖の名前をまとめていきます。




浄土真宗では、故人の魂は『位牌』に宿らないのです。

『往生即身仏』という考えから、亡くなるとすぐに仏様になるため、四十九日の旅もなく、魂が彷徨わず宿らないのです。




近年では、手を合わせる対象として『位牌』を作りたい信徒のため、『位牌』を書いてくれる寺院もあります。

しかし、浄土真宗の教えから、『位牌』に魂入れを行いません

そのため、魂抜きも必要ないのです。




『位牌』の処分を含め、供養の意味で寺院にお願いする場合、事前に相談をしてみて下さい。



 

まとめ



今回は、『位牌』の処分方法や処分するタイミング、どこに依頼するべきなのかを紹介しました。




仏教において位牌』は、先祖の魂が宿る最も重要なものです。

しかし、やむを得ない理由で、『位牌』の処分をしなくてはならない場合があります。




確かに『位牌』は木製品のため、可燃ゴミで捨てることもできます。

ですが、供養の対象として手を合わせていた『位牌』を、突然ゴミとして処分するには気が引けます。




魂抜き、お焚き上げを行い、供養としての儀式をしっかり行いたいものです。



 

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