葬儀業界の用語で、『安置』という言葉があります。
『安置』の言葉の意味は、一定の場所に丁寧に据え置くことです。
そして、葬儀業界での『安置』は、臨終から火葬までの間、
遺体を保管しておく
ことを指します。
お葬式は、『安置』から始まります。
そのため、『安置』の内容について簡単にでも理解しておくと、葬儀の段取りが非常にスムーズに進めることができるでしょう。
そこでこの記事では、『安置』の内容や方法、自宅安置と安置施設の霊安室との場所の違いによるメリット・デメリットなどを紹介していきます。
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安置とは|安置の意味、自宅安置と安置室利用のメリット・デメリットまで、安置の内容を徹底解説
大切な人が、息を引き取り、臨終となってしまいました。
そんな悲しみに暮れる中、病院や施設などから、『安置』する場所へと移動しなくてはなりません。
そして、主な『安置』場所の選択肢は2つです。
自宅
安置施設
*まれに、老人介護施設に安置所が備わっていて、入居者であれば利用可能な場合もありますが、選択肢からは外しています。
自宅安置と安置施設の違い
まずは、『自宅安置』と『安置施設の霊安室』利用の違いについて解説します。
『自宅安置』とは言葉の通り、自宅に『安置』することです。
自宅は、故人が生前過ごした場所であり、最後に帰る場所として相応しいと言えます。
また『自宅安置』は、故人との最後の時間を、ゆっくりと過ごすことができます。
しかし、近年の住宅事情から、自宅に『安置』が不可能、もしくは困難なケースが増えています。
そこで、もう一つの選択肢、『安置施設の霊安室』が選ばれます。
主に『安置施設』は、葬儀社が運営・管理をしています。
施設の内容は葬儀社ごとに違いますが、『安置』に関する全てのことを、葬儀社の担当が行ってくれます。
そのため、『安置施設』を利用した場合、遺族は何もする必要がなく、本来慌ただしい葬儀の準備を、落ち着いて進めることができるでしょう。
自宅安置の内容と注意点
次に、『自宅安置』の内容と注意点を解説していきます。
まず、ほとんどの方が葬儀社に依頼をするでしょう。
そのため、必要となる物は、ほとんど葬儀社が準備してくれます。
基本的に、遺族の方に準備してもらうのは、たったの3つです。
安置できるスペース
敷布団
枕
自宅安置の時にするべきことは?
『自宅安置』だからと言って、遺族が特別なにかをする訳ではありません。
基本的なことは、全て葬儀社のスタッフが行ってくれます。
ですが、一応流れなどを知っておいた方が良いでしょう。
故人を布団に安置
寝る姿勢を整え、処置を施す
ドライアイスで手当て
お参り道具の設置
全く同じ内容の『お葬式』なのに、
A社 ⇨ 80万円
B社 ⇨ 120万円
C社 ⇨ 200万円
と、葬儀社によって非常に大きな葬儀費用の金額差があります。
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自宅安置の流れ【1】故人を布団に安置
当家に用意してもらった
敷布団
枕
の上に、葬儀社が用意した白いシーツを掛け、故人を寝かせて安置をします。
寝かせる方向には決まりがあり、可能であれば以下のようにしましょう。
基本は、頭が北向き
もしくは、西向き
理由としては、お釈迦様が亡くなった時に、頭が向いていた方向が北向きだったためと言われています。
そして、西という方向には、西方浄土に向けるという意味があります。
自宅安置の流れ【2】寝る姿勢を整え、処置を施す
故人の両手を胸元で合掌を組み、寝る姿勢を整えます。
この時、枕の高さに注意をしましょう。
特に、枕の高さが低いと、故人の口が開きやすくなるのです。
次に、故人の処置を行います。
喉や耳、鼻、まぶた等に綿を詰め、遺体の処置と共に、顔周りの形成をします。
人が亡くなる時は、必ずしも安らかな表情な訳ではありません。
そのため、生前の面影とは、違う表情になってしまうケースが多くなります。
その表情を、少しでも安らかになるように『エンゼルケア』、『ラストメイク』を行います。
処置が終わったら、『掛け布団』を掛けて差し上げます。
『掛け布団』は、普段使う上下を逆さまにして掛けます。
つまり、布団の裾が顔の方に来るようにするのです。
これは、人が亡くなることは非日常であることから、『逆さ事(さかさごと)』として、日常と反対のことをすることを意味します。
自宅安置の流れ【3】ドライアイスで手当て
遺体は、室温のままで『安置』しておくと、徐々に腐敗が進んでしまいます。
そのため、内臓がある、
肺や胃など上半身
腸のある下腹部
を中心に、ドライアイスを置いて、故人の手当をします。
火葬までの間、生前の面影に少しでも近い状態で、お別れの日を迎えることができる様、
毎日定期的に10㎏
のドライアイスを使用します。
自宅安置の流れ【4】お参り道具の設置
最後に、お参り道具を設置して、『安置』の完了となります。
この際、浄土真宗以外の宗派では、お布団に『守り刀』を置き、魔除けとしています。
そして、『枕花』や『枕飯』を供えます。
自宅安置を選んだ場合の注意点
さて、無事に『自宅安置』が行えました。
次に、遺族の方に3つほど、自宅安置の注意点をあげておきます。
故人の隣で一緒に寝ない
部屋の温度を低めに設定
弔問客のお参り対応が発生
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自宅安置の注意点|故人の隣で一緒に寝ない
折角自宅に帰ってきたことだし、最後の日まで寄り添っていたい気持ちは分かります。
しかし、故人の隣で一緒に寝るのはオススメしません。
なぜなら、ドライアイスは二酸化炭素です。
厳密には、個体二酸化炭素なのですが、気化して空気中の濃度が濃くなると、有害性があります。
更には、二酸化炭素は空気よりも重いため、下に溜まります。
そのため、人体の影響を加味すると、ドライアイスで処置されている遺体の隣で寝ることは、危険性があるため止めておきましょう。
自宅安置の注意点|部屋の温度を低めに設定
遺体は、高温多湿であるほど、痛みが早くなってしまいます。
そのため、ドライアイスで処置はしていますが、
部屋自体の温度設定も低め
にしておきましょう。
自宅安置の注意点|弔問客のお参り対応が発生
故人が亡くなった知らせを聞きつけて、
友人
知人
会社関係の人
など、自宅に弔問客が訪れるケースがあります。
皆さん、葬儀などでバタついていない時に、故人に一目会い、家族にも挨拶したいとの思いから訪問されます。
しかし、この弔問客対応は、なかなか大変です。
いつ誰が来るか分からず、家を空けられない家庭もあるはずです。
また、常に部屋を綺麗に片付け、弔問客の相手をしなくてはなりません。
人が亡くなり、お葬式が終わるまでは、ソワソワして落ち着かず、睡眠不足になってしまう人もいます。
更に、精神的にも不安定な時期でもあります。
『自宅安置』を選んだ時は、弔問客の対応をする必要があることを、しっかりと認識しておきましょう。
安置施設の霊安室利用の内容と注意点
次に、『安置施設の霊安室』を選んだ場合の内容と、注意点を解説します。
『安置施設』は、葬儀社が運営・管理しているため、『安置』に関する設備が整っています。
また、弔問客の対応も、葬儀社が行ってくれるため、遺族の身体的なストレスは、かなり軽減されることでしょう。
『安置施設の霊安室』を利用する際の注意点は、基本的に2つとなります。
安置費用が掛かる
施設のよって時間帯が決まっている
全く同じ内容の『お葬式』なのに、
A社 ⇨ 80万円
B社 ⇨ 120万円
C社 ⇨ 200万円
と、葬儀社によって非常に大きな葬儀費用の金額差があります。
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安置施設利用の注意点|安置費用が掛かる
『安置施設』は、葬儀社が運営・管理し、設備が整っているため、安置費用として料金が掛かります。
無料
○○日間無料
など、葬儀社によって安置費用の内容は異なりますが、基本的にはお金が掛かると考えて下さい。
『安置費用』の目安は、宿泊施設と同じように、
1泊 ⇨ 1~2万円
の安置料金が、一般的に掛かります。
安置施設利用の注意点・施設のよってお参り時間が決まっている
『安置施設』は、自宅安置のように、いつでも故人と会える訳ではありません。
施設ごとに営業時間が決まっています。
中には、24時間お参り対応の施設もありますが、
9時or10時オープン
17時or18時クローズ
上記の営業時間が一般的でしょう。
なお、故人への弔問希望がある方にも、しっかり時間の伝達をしましょう。
自宅安置と安置施設のメリット・デメリット
ここまでで、『自宅安置』と『安置施設』の内容は、理解して頂けたと思います。
そこで次は、お互いの内容を比較して、メリット・デメリットを考えてみましょう。
自宅安置のメリット・デメリット
『自宅安置』のメリットは、以下の2点です。
故人との時間をゆっくり取れる
安置費用が掛からない
そして、『自宅安置』のデメリットは、以下の2点になります。
ご近所に知られてしまう
弔問客の対応が大変
遺族の中には、亡くなったことを人に知られたくない方も多くいます。
しかし、『自宅安置』の場合、葬儀社の担当や搬送車・霊柩車の出入りなど、ご近所の方に何かしら伝わってしまいます。
亡くなった事を知られたくない
後日落ち着いてから知られたい
と考えている遺族にとって、『自宅安置』はデメリットとなることを理解して下さい。
安置施設のメリット・デメリット
『安置施設』利用のメリットは、以下の2点です。
安置設備が整っている
弔問客対応が楽
遺体は、必ずしも状態が良い訳ではありません。
出血や体液が出てしまったり、腐敗の進みが早いこともあります。
『自宅安置』でも、ドライアイスの処置をしてはいますが、何かと対応が難しいケースがあるのが現実です。
その点『安置施設』では、安置をするための設備が整っています。
故人を寝かせるための寝具はもちろん、冷蔵保存する設備が置いてある施設もあるぐらいです。
そして、『安置施設』利用のデメリットは、以下の2点です。
安置料金が掛かる
施設の時間帯が決まっている
まとめ
今回は、『安置』の内容や方法、自宅安置と安置施設の霊安室との場所の違いによるメリット・デメリットなどを紹介しました。 お葬式の始まりである『安置』。
そして、できれば『自宅安置』を希望する方が多いでしょう。
しかし、諸事情や住宅問題などで、『自宅安置』が困難なケースが増えています。
『自宅安置』と『安置施設の霊安室』利用のメリット・デメリットを考えて、あなたの考えに合った『安置』場所を、一度検討してみるのも良いのではないでしょうか。
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これが、葬儀の2大トラブルであり、クレームの大半だと言えます。
そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。
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