橙縁社公式
5月12日9 分
近年、『家族葬』が支流となりました。
親しい人達のみの葬式で、ゆっくりと故人との最後の時間を過ごせるため、遺族の満足度が高い葬儀形式とも言えます。
しかし、『家族葬』は自由度が高い反面、明確な決まりがありません。
葬儀の参列者も、遺族が選別する必要があります。
また、参列する側も、
家族葬で行います
と言われた時に、参列するか・参列しないかで迷うことも多いものです。
そこでこの記事では、参列者の立場に立って、『家族葬』に参列する基準やマナーについて紹介していきます。
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『家族葬』は一般的に、
遺族
親戚
のみで行うケースが多く、
2親等以内
の人が参列する『家族葬』が最も多くなっています。
ですが、特に決まりがある訳ではなく、
3親等以内 ⇨ 叔父や叔母、甥や姪
4親等以内 ⇨ 従兄弟
の親戚が参列するケースも多く、家族ごとの人間関係によって基準は異なります。
また、友人や知人といった一般会葬者も、『家族葬』に参列する場合もあります。
故人や遺族の人間関係や立場などによって、参列者の範囲が異なるのも『家族葬』の特徴と言えるでしょう。
『家族葬で行います』
という『訃報』や知らせが回ってくる場合があります。
ではこの場合、参列はどうすれば良いのでしょうか?
まず基本的に、『家族葬で行います』と知らせがきた場合、友人や知人といった一般参列者は、葬儀に参列しません。
そして親戚は、遺族から直接連絡が入るため、連絡が入らなかった場合、参列はしないことが前提とはなります。
あくまでも『訃報』は知らせであり、招待ではないことを理解しましょう。
それでも、参列の判断は難しいため、いくつかのシチュエーションと参列の判断基準を紹介しましょう。
訃報に参列願いが明記されていない
訃報に葬儀の情報が記載されていない
訃報自体がない
一般的に不幸事があると、
訃報(ふほう)
が文面やメール、電話などで回ります。
その『訃報』に、
参列不要
遠慮する
お断りする
といった明記がある場合、参列しないことが常識です。
もし、参列に関して何も明記がない場合、『家族葬』のため参列しない判断をしますが、参列できるかを遺族に問合せることもあります。
『訃報』に、
葬儀日程
葬儀会場
など、葬儀の情報が一切記載されていない場合もあります。
この場合もちろん、参列はしません。
『家族葬』では、
訃報自体がない
ケースも多く見られます。
喪主や遺族が、参列してもらう人に直接連絡を入れている訳です。
この場合も、もちろん参列はしません。
また、人づてに葬儀日程などを聞いたとしても、遺族の為を思い、問い合わせなどは控えましょう。
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では逆に、どんなケースであれば『家族葬』に参列しても大丈夫なのでしょうか?
まず、遺族から参列をお願いされた場合、もちろん『家族葬』に参列できます。
友人や知人の立場であったとしても、遺族側から本当に親しい人と思われているため、できるだけ参列してあげて下さい。
また『訃報』に、
参列辞退・不要の案内がない
葬儀日程や会場の情報の記載がある
場合は、『家族葬』でも、参列者を広く受け入れている意味になりますので、参列しても問題ないでしょう。
少しでも判断に迷う場合は、遺族に問い合わせを入れ、参列可能か確認するとより良いでしょう。
『家族葬』とはいえ、故人を偲ぶ儀式であることに変わりはありません。
親しい身内だけで葬儀を行うのであって、参列する時のマナーは同じです。
それどころか、故人と近しい人達しか集まらないため、粗相をして今後の人間関係に溝が入らないよう、特にマナーには注意するべきでしょう。
そこでここからは、『家族葬』に参列する際のマナーを紹介します。
香典
供物、供花
服装
お悔やみの言葉
弔問
招待されていない人を誘わない
『家族葬』の場合、当家の判断で、
香典を受け取る
香典を辞退する(受け取らない)
の2つのケースが考えられます。
もし『訃報』などで、『香典辞退』の知らせがあった場合、
香典を渡さない
ことがマナーとなります。
『香典辞退』については、遺族の意思を尊重し、無理に『香典』を渡すことがないよう注意しましょう。
次に、『香典辞退』の知らせがない場合、念の為に『香典』を用意して参列します。
そして葬儀会場で、受付があったり、『香典』を受け取ることが分かったら、『香典』を渡します。
その時、受付がないケースでは、『香典』を直接遺族に渡します。
また、葬儀会場で『香典辞退』が分かった場合は、無理に渡さないことがマナーです。
お花やお供え物の果物など、葬儀の際に贈る『供物』や『供花』。
これらも『香典』と同じく、遺族から辞退の知らせがある場合は贈りません。
参列する際の服装は、『一般葬』と同じく『喪服』です。
準喪服が最も一般的で、『家族葬』だからといってカジュアルな服装はマナー違反となります。
『家族葬』では『香典辞退』のケースも多く、受付が設けられていないことも多いものです。
そのため、直接遺族に声をかけ『お悔やみの言葉』を掛けるケースが多くなります。
『家族葬』とはいえ、遺族は何かと忙しいものです。
お悔やみ申し上げます
この度はご愁傷様です
といった、短い言葉でお悔やみを述べましょう。
もちろん『一般葬』と同じく、『忌み言葉』を使うことはマナー違反となります。
葬儀前や葬儀後、遺族の自宅に伺う『弔問』。
『家族葬』では、身内のみの葬儀のため、新聞などにお悔やみを掲載しないことも多く、『弔問』を受付けていないこともあります。
もし『弔問』する場合は、遺族に必ず確認してから伺って下さい。
連絡なしの『弔問』は、相手方に迷惑を掛けてしまいます。
『家族葬』に招待されたとしても、自身の判断で他の方を参列に誘わないで下さい。
『家族葬』を行う遺族にも意図があります。
招待する人と、招待しない人を分け、沢山の人が参列しないようにしています。
遺族の気持ちをくんで、他の人は誘わないで下さい。
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最後に、『家族葬』に参列辞退の知らせがあり、参列しない人のマナーにも触れておきましょう。
まず大前提として、『家族葬』は遺族の考え方を尊重してあげて下さい。
確かに、『家族葬』に参列して、最後のお別れがしたい気持ちは分かります。
ですが、遺族にも考えがあって『家族葬』を選んでいるのです。
最も大変で、デリケートな時期の遺族の気持ちを考えて下さい。
その上で、『家族葬』で『参列辞退』の時のマナーと注意点を紹介します。
確認なしの弔問はしない
参列希望の問い合わせはしない
勝手に香典や供物を贈らない
葬儀が終わるまでは極力連絡を避ける
先程の『参列する際のマナー』で紹介した内容と、基本的には同じです。
自身の希望ではなく、遺族の気持ちを尊重してもらえれば、全て理解できる内容でしょう。
どうしても自身の希望を伝えたい場合は、遺族に迷惑が掛からないよう、質問は手短に問い合わせして下さい。
ですが、遺族の気持ちを考えれば、『家族葬』に招待されていない段階で、問い合わせは避けて欲しいものです。
今回は、参列者の立場に立って、『家族葬』に参列する基準やマナーについて紹介しました。
『家族葬』は遺族が考えをもって選択しています。
そのため、『家族葬』では遺族の意思を尊重してあげて下さい。
特に、友人や知人といった一般参列者の立場の場合、『参列辞退』や『香典辞退』のケースが多く、判断に迷うことも多いことでしょう。
ですが、遺族の決定に沿って対応し、遺族に迷惑を掛けないよう心掛けて下さい。
葬儀に関する知識は、分からない事が当たり前です。
しかし、分からないからこそ、後々トラブルの原因にもなってしまいます。
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イメージと違った
これが、葬儀の2大トラブルであり、クレームの大半だと言えます。
そんな葬儀トラブルを回避するためにも、葬儀の準備は事前に行うことが大切なのです。
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